令和6年度空き缶アート作品
2024年7月5日 18時15分令和6年度空き缶アート
令和6年度空き缶アート
工事中
新型コロナウイルス感染防止のための臨時休業日(分散登校日を含む)により、空き缶アートの制作は例年よりかなり遅れました。しかし、三密を回避しながら学級全員で協力し、今年も空き缶アートを完成させました(令和2年7月29日)。国道317号線や予讃線からもよく見えます。近年、学校周辺の雑木や竹林も成長したので、少しずつ伐採しながら空き缶アートが見える範囲を広げようと思います。
運動会スローガンと一緒に6学級の学級旗デザインが空き缶アートとなって、近見中の校舎を彩っています。
「先生、空き缶持ってきたけん。」
入学式後、来賓から空き缶アートの材料としてごみ袋大サイズ2袋分をいただいた。その後も量販店や酒店、漁協から「空き缶が溜まったから取りにおいで。」と連絡が入った。車のトランクがパンパンになった。空き缶アートが地域に根付いていることを実感した。
近見山の麓にある本校。校舎ベランダには本校伝統の空き缶アートと「愛される近見中学校」のスローガンが飾られている。
きっかけは、平成5年の近見山清掃で目の当たりにしたポイ捨てによる凄まじい量の空き缶。当時は「環境保全」「自然保護啓発」など環境教育がブームの頃であった。「集めたものをごみとして処分するだけでなく、活用して環境保全を広く訴えたり、資源のリサイクルについて研究したりすることはできないか?」という教師の発案から空き缶アートは始まった。
平成6年度、全校生徒432人。初の空き缶アートが完成した。タイトルは「来島海峡」。以降、校区の豊かな自然を題材にした風景を9000個の空き缶で表現し続けた。
平成17年度、全校生徒270人。空き缶アートは各学年で一作品の制作になった。生徒数の減少、授業時数の確保、学校行事の精選など理由は様々であった。しかし、各学年3000個ずつ、合計で使用する空き缶の量は変えなかった。
平成29年度、全校生徒161人。空き缶アートは各学級で一作品制作、デザインも学級旗に変わった。近見山清掃もやめた。しかし、各学級1500個ずつ、やはり合計で使用する空き缶の量は変えなかった。
生徒数は、空き缶アートを始めたころの3分の1近くまで減少した。空き缶の量を減らすとデザインが見えない。存続の危機。楽しみにしてくれる卒業生やその保護者、地域の人々が協力してくれた。
使用済みの空き缶は、リサイクル業者で換金し、購入した車椅子を地域の福祉団体に寄贈している。空き缶アートの意義も「学級の絆」「社会への貢献」「地域への感謝」などに変わった。
手を変え、姿を変え、思いを変えながら、今年も1学期末に空き缶アートは完成した。(HPで見てください。)
平成最後の空き缶アートも見事に完成しました。
各学級の学級旗を、初めて空き缶アートで制作しました。1クラス1,500個の空き缶を使用しています。